Nature
脳内は常に夏真っ盛り!初めてご来訪の方はAboutに目をお通しくださいv *女性向け非公式*
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アイビーさんリクの亮十です。参加ありがとうございました!Read Moreからどうぞv
アイビーさんのみお持ち帰り可です!
***
読書の罠
晴れ渡る青空の下、十代は亮の入院する病室を目指していた。いつもの道をとおって医療棟に行き、いつもの階段をいつものペースで上れば見慣れた扉が見えてくる。お情け程度にノックをして、返事も待たずにがちゃりとノブを回した。
「亮ー。」
十代はいつものようにそれだけ言うと、ためらいもせずに中に進みいった。
「…十代?」
上体を起こして分厚いハードカバーを読んでいた亮は、はっとして十代を見る。まるで気づいていなかったかのようなその所作。
「まァた集中して周り見てなかったんだろー。」
「…。」
図星を突かれて言い返せない亮は、ぐっと押し黙る。
「ちぇーっ、俺より本かよ?」
「そういう訳ではない。」
亮は本に栞を挟みサイドテーブルに置いた。十代は慣れた動きで椅子をベッドサイドに持ってくる。それはいつもよりやや遠くに置かれたが、十代はそのまま腰を下ろした。
「あんま集中して本ばっか読んでっと、身体に悪いぜ?」
「…。」
「気付くと明け方、とかしょっちゅうだろ。」
「…。」
「不規則な生活してたら、治るもんも治らなく、」
「十代。」
怒涛の勢いで喋っていた十代を一言で止め、亮は十代の瞳を覗き込む。その蜂蜜色の奥はゆらりと揺らいでいた。
「…とりあえず、落ち着け。」
「落ち着いてるぜ?」
「――本当にそう思っているのか?」
群青色の視線が十代を射る。今度は十代がぐっと押し黙る番だった。
焦っていることなど、自分が一番よく分かっている。そしてこれが俗に言う嫉妬という感情だということも、その対象が無生物であるということも、全てをきちんと理解していた。だが、止められないのだ。止めようと思っても、どんなに押さえ込んでも、黒い感情が奥から溢れてくる。自覚はしていたことだが、亮に気付かれていたと思うと、もうどうしていいか分からなくなる。
「思って…」
「いないだろう。」
――なんで亮は分かっちまうんだ?分かって欲しいことはなかなか分かってくれないくせに、分かって欲しくないことに対してはとても鋭い。隠し事が出来ない。それが悔しくて、つい反発してしまう。
「お…落ち着いてるぜっ!」
けれど、相手が悪い。亮は半ば呆れたような視線を十代に向け、ベッドから降りた。そして軽く俯く十代の肩にそっと触れる。十代はびくりと跳ねた肩を無視して、何事もなかったかのようにちらりと亮を見上げた。
「十代、」
「…なんだよ。」
「お前は、相変わらずだな。」
反論しようと十代が口を開いた瞬間、ふわりと優しい温もりに包まれる。慣れた温もりにどこか安心した自分がいる。十代は、そっと腕をその背に回した。
「――ほら。」
「…りょう…?」
「落ち着いていたら普通、こんなに速い鼓動では無いだろう?」
「ッ、」
羞恥で頬が染まる。嗚呼…心臓の速さに気付かれていたなんて――いや、この密着度なら当然か。十代が自嘲を零すと、亮は腕の力を強くした。十代は小さく口を開く。
「…相変わらず心狭いんだよなぁ、俺。」
だって俺、亮の事になると余裕無くなるし。小さく大気を揺らしたその呟きは、しかし確かに亮に届いた。何かを言おうとした亮を遮って十代は続ける。仄かに赤い頬で、一語ずつをしっかり、確かめるように。
「それほどまでに、好きなんだ。」
-Fin-
だから仕方ないだろ?
***
リクエストありがとうございましたvジム覇の方をツン覇王様で終わらせたので、亮十はデレ十代でシメてみました(笑)少しでもご期待に添えていれば幸いです><;
これからもよろしくお願いしますv
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