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脳内は常に夏真っ盛り!初めてご来訪の方はAboutに目をお通しくださいv *女性向け非公式*

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企画ss第一弾!
ナトリさんリクで、亮吹ですー。リクエストありがとうございました><// Read Moreからどうぞ!!

誤字脱字文字化け等の報告はお気軽に…!無いとは思いますが…でも、特に誤字脱字とはマブダチなんで!←

ナトリさんのみお持ち帰り可ですv

***

  捕まえて、離さない。

 気温計は限りなくゼロに近づいていた。一年を通して温暖な気候を保つアカデミアにしては珍しいことだが今年の冬は全体的に気温が低い。吹雪は肩を竦めて寒いなぁとぼやき、足早に自室への道を辿る。自室の扉を開けると、そこには既に亮と藤原がいた。
「藤原ぁっ!!」
 セミロングの緑髪が吹雪の視界に入った途端、吹雪は勢いをつけて藤原に真正面から抱きつく。ぎゅっと腕に力を篭めてやれば、藤原が慌てたようにもがいた。
「ふっ、吹雪…っ!」
 焦り戸惑う藤原を気にも留めず、吹雪は唇に笑みを乗せて語りだす。
「あー、温かい…藤原ってさ、体温高いよね。平熱、36.5度ぐらいあるんじゃないか?」
「…子供体温だって言いたいのかよ…。」
「やだなあ、そんなこと言ってないよ。…あれ、もしかして図星かい?」
 吹雪の声は何処までも軽く、藤原の鼓膜を擽るように震わせる。藤原には、ふふ、と楽しそうに笑う吹雪の背後に、亮が相変わらずの無表情――否、僅かに眉根を寄せて不機嫌そうに立っているのが見えていた。まずいって、この展開――藤原は、鼻の奥がつんとするのを確かに感じていた。
「吹雪。」
 亮の普段より低い声が静かに大気を揺らす。ああ、ほら……!!藤原は泣き出したい衝動に駆られたが、なんとかそれを堪える。亮は藤原に抱きつく吹雪の肩をぐいっと引き寄せ、バランスを失って倒れるその身体を、背中からぽふんとしっかり受け止めた。吹雪の華奢な腰に腕を回して、ぎゅうぎゅうと抱きしめる。体温を奪いつくすかのような抱擁に、吹雪はくすりと笑みを零す。
「亮って体温低いから、人間カイロにならないんだよねぇー。」
 声音に含ませた未練は、しかし表情には欠片もなかった。吹雪はにっと悪戯っぽく笑うと、器用に亮の腕の中で反転して視線を絡める。
「これじゃあ僕が温まらないだろう?ずるいよ、亮ばっかり。」
 言うなり、亮の背に腕を回して抱きしめた。笑顔に気を取られて腕の力を緩めていた亮も、再度吹雪を抱きしめる。藤原は聞こえよがしにため息をついて、図書館へ避難するべく盛大な音を立てて部屋を出て行った。非難がましいその行為も気づかないかのように吹雪は呟く。
「ヤキモチ焼きだなあ、亮は。」
「…どうせな。」
 ふん、と鼻を鳴らして、亮は吹雪の顎をすっと掬った。形の良いその唇に掠めるような口付けを送る。唇が離れると、吹雪はくすくす笑いながら再び亮に抱きついた。
「あんまり束縛すると、逃げられちゃうよ?」
「…縛り付けて傍に置いておいたとして、おとなしくそのままではいないだろう、お前は。」
 どんなに強く束縛しても、どんなにきつく拘束しても、一所に留めておくことなど出来ない。それどころか常人には思いも寄らない方法で抜け出すだろう――何しろ、一筋縄ではいかないのが吹雪なのだから。ふわふわと捉えどころが無くて、やっと捕まえたと伸ばした手の間すらすり抜けて、とても近いのにひどく遠いような錯覚すら覚える。
「どうすれば留めておけるのだろうな、お前は…。」
「…亮はさ、」
 吹雪は僅かに身を離して亮の腕を掴むと、真後ろにあったベッドの端に座った。腕を掴まれている亮は、されるがままに吹雪の前に膝立ちになる。吹雪は亮の群青色に視線を絡めて、口を開いた。
「本当に僕のこと、つかまえてないとでも思ってるのかい?」
 挑戦的な光を湛えた海老茶色が煌く。怒気めいた感情を含むその言葉に、亮は一瞬目を見開いた。しかしそれを気にも留めず吹雪は続ける。
「こんなに僕の心を捉えて離さないくせに、それでも?」
「……。」
 黙りこくる亮に思わずほろ苦い笑みを零した。
「ひどいなぁ。僕はこんなにも亮のこと信じてるのに、亮は僕のことを信じてはくれないんだね!」
「ッ…そういう訳では…、…すまなかった。」
 やや芝居がかった吹雪の台詞にも戸惑い、心から謝る亮に吹雪は思わず口の端が上がるのを止められない。最後のは冗談だったんだけどなあ、と心の中で呟く。返事が無いことを怪訝に思った亮は首をかしげた。
「…吹雪?」
「――分かってるよ。亮が僕を信じてくれてることぐらい。」
 そうじゃなきゃ、あんなに長い間待っててはくれないもんね?いたずらっぽく笑って、吹雪は亮の唇に触れるだけの口付けを送る。唇が離れると、あまりにも唐突で対処できなかった亮は悔しそうな表情で中腰になり、再び唇を重ねた。唇の柔らかさを確かめるようなその口付けが終わり、群青色と海老茶色が混ざり合う。熱が篭もった視線が絡まり、その熱はゆっくりと心の中に入ってきた。身を焦がすような熱が心に満ちる。熱い眼差しにとくん、と小さく跳ねた心臓を無視して吹雪は亮の腕を引っ張った。同時に自身も仰向けにベッドに横たわると、自然、亮が吹雪に覆いかぶさるような形になる。重なる群青色の奥の奥で静かに燃える炎を見止め、吹雪は笑みを深めた。

 「ほら。ちゃんと捕まってるでしょ?」

  -Fin-

***
リクエストありがとうございました!新境地発見で楽しかったです(*´∀`)強気な吹雪さんに翻弄され気味な亮さんとかドウデスカ…どきどき。年長組さんなのでしっとりさせようかと思ったんですが、やっぱり甘くなりました(笑)

こんな奴ですがこれからもよろしくお願いします><//

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